2023年現在、第4次ブームを迎えているというガチャ(カプセルトイ)。
ガチャブームといえば、2012年に「コップのフチ子」が大ヒットし、話題になったこともありました。
2023年9月に放送された「マツコの知らない世界 ガチャの世界」でも「コップのフチ子」がチラッと紹介されていたので、生まれたきっかけなどを調べてみました。
コップのフチ子が生まれたきっかけとは
「コップのフチ子」はカプセルトイメーカー「キタンクラブ」が製造しているガチャシリーズ。これまでに60種類以上のフチ子シリーズが販売されています(現在取り扱っていない商品もあります)。
最初の「コップのフチ子」は2012年7月に登場。フチ子はマンガ家・タナカカツキさん原案のキャラクターです。
タナカさんが当時流行りだしたSNSにOLが上げている料理の写真を見て「つまらない」と思ったことが、フチ子をイメージするきっかけだったそう。
SNSの写真が「ちょっとでも面白くなるように」という思いから、フチに乗せるフィギュアというアイデアに至ったのだとか。
「キタンクラブ」主催・古屋大貴さんはフチ子を見た瞬間「売れると思った」そうで、その予想通り、大ヒットとなりました。
ガチャガチャ業界では20万個売れればヒット商品と言われているなか、フチ子シリーズは累計2500万個以上を売り上げています。
フチ子を観葉植物の枝にのせるなど、コップのフチにのせる以外にも様々な活用法で楽しまれているようです。
2023年、ガチャブームは第4次に突入?
日本では1965年に初めて導入されたガチャガチャは、これまでに4回のブームが起きているそうです。
第1次はキン肉マン消しゴム(キンケシ)やガンダム関連の大ヒットによる1980年代。
第2次は玩具が精巧になり、大人にも広がりを見せ始めた90年代。
第3次は「コップのフチ子」が大ヒットした2012年。
そして、新型コロナによるガチャ需要の増加、外国人観光客のインバウンド効果などにより、2023年に第4次ブームが発生しているそうです。
「マツコの知らない世界 ガチャの世界」にも出演した「日本ガチャガチャ協会」会長の小野尾勝彦(おのおかつひこ)さんは、「過去にキンケシなどで遊んだ人が大人になり、抵抗感がある人は少ない。大人向けの商品がこれだけ進化しているのは世界でも日本だけの現象といえる」、「何が出るか分からないくじ的な要素。この仕組みは日本人に刷り込まれている」などと語り、ガチャブームの理由を分析しています。
(参考:withnews「『コップのフチ子』生みだした会社が従業員に求める『ヒットの作法』」、MANTANWEB「コップのフチ子:人気カプセルトイのヒットの理由 なぜモデルはOLだったのか」、東京新聞「実は第4次『ガチャガチャ』ブーム 『世界でも日本だけ』の進化はなぜ起きたのか」)