室蘭やきとりはマツコの知らない世界でも紹介。豚肉と玉ネギを刺してあるのが特徴

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2023年8月に放送された「マツコの知らない世界 やきとりの世界」。ゲストは全国500店舗以上の焼き鳥を食べてきた和内正一(わうちまさかず)さん。

放送では、北海道室蘭市のソウルフード「室蘭やきとり」も紹介されました。やきとりという名前ですが、豚肉が串に刺さっているのが特徴です。
(番組で紹介された店舗などは番組HPで確認できます)




室蘭やきとりはマツコの知らない世界でも紹介

「室蘭やきとり」は豚肉と玉ネギを交互に串に刺してあるのが特徴。洋辛子をつけて食べるのが一般的ですが、塩味を選べるお店もあるそうです。

歴史的な背景としては、1937年、日中戦争が起きると食料増産のために農家が豚を飼うようになり、1939年には豚の皮で軍靴をつくるために全国で養豚が奨励されたといいます。

そうしたなか、室蘭市では豚の肉と皮以外は市内で消費して良いこととされ、地元の屋台で豚のモツが多く取り扱われるようになったといわれているのだとか。

その後、現在の「室蘭やきとり」のかたちとなる豚肉と玉ネギ、洋辛子という組み合わせが定着していった、という経緯があるそうです(諸説あり)。

お店では、豚のバラ肉ではなく肩ロースを使用する店がほとんどだそうで、最近では、鶏肉を使った焼き鳥と区別するため、豚肉の串焼きは「豚精」や「豚精肉」、鶏肉の串焼きは「鶏精」や「鶏精肉」と表記する店も多いのだとか。

また、長ネギではなく玉ネギを使用しているのも特徴で、理由としては、北海道を産地とする玉ネギの方が長ネギよりも安価に手に入り、豚肉との相性が良かったため、とされています。

ちなみに、北海道では美唄市(びばいし)の「美唄やきとり」も有名で、鶏の皮や内臓なども含めた様々な部位を一本にまとめて刺してあるのが特徴です。

こちらでも長ネギではなく玉ネギを使用するのが一般的だそうですが、やはり理由としては、美唄市周辺は玉ネギの産地としても有名であり、長ネギよりも比較的安価に質の良い玉ネギが手に入るからだそうです。

(参考:うちの郷土料理(農林水産省)「室蘭やきとり」「美唄やきとり」おっと!むろらん(室蘭観光情報サイト)