2023年5月16日に「マツコの知らない世界 水族館の世界」が放送されます。ゲストは水族館プロデューサーの中村元(なかむらはじめ)さん。2017年の「水族館の世界」以来、2度目の登場です。
中村さんは日本初の水族館プロデューサーとして、サンシャイン水族館のリニューアルなどに携わっています。
水族館プロデューサー中村さんがマツコの知らない世界に再登場
中村元さんは1956年生まれ(2023年で67歳)。成城大学経済学部を卒業後、鳥羽水族館に入社。
本当はメディア関係で働きたかったもののうまくいかず、地元の水族館を選んだそうですが、とくに魚が好きというわけでもなかったそうです。
しかし、”水族館そのものがメディア”と捉え、メディアで優秀な人は水族館に誰もいないから、ここでなら戦えると思った、とのこと。
なかなか人が来ない水族館に人を呼ぶためにはどうしたらいいかと考えた結果、”メディアに出す”という戦略を思いつき、27歳の時に水族館業界で初めて広報担当部署を立ち上げ。テレビが飛びつきそうな動画を撮影して局に送ったのだとか。
とくに、中村さんが撮影したスナメリ(イルカの一種)の出産シーンの映像は、イルカの出産映像としては世界初のものだったらしく、NHKやBBCでも紹介されるほど話題になり、水族館には多くの人が駆けつけたそうです。
2001年、45歳の時に日本初の水族館プロデューサーとして独立。サンシャイン水族館や江の島水族館のリニューアルを手がけています。
中村さんが手がけた水槽でとくに有名なのが、サンシャイン水族館の屋上にある「天空のペンギン」。歩行者の頭上を覆うように水槽があり、そこを泳いでいるペンギンはまるで空を飛んでいるかのように映ります。
サンシャイン水族館における”(屋上に)屋根を作ってはいけない”という制約を逆手に取ったアイデアで、頭上の水槽が雨を防ぎ、直射日光を和らげてくれるという副次的な役割も果たしています。
(参考:PERSOL「水族館プロデューサー 中村元さん」、#SHIFT「サンシャイン水族館をプロデュースした中村元が語る『弱点を武器に変える2つの方法』」、シゴトズキ「【日本初】水族館プロデューサーという仕事に就くまで」(Youtube))
中村さんは様々な書籍も執筆しているので、チェックしてみるのもおすすめです。
(Kindle版。単行本版もあり)