8月29日に「マツコの知らない世界 金継ぎ(きんつぎ)の世界」が放送されます。ゲストはナカムラクニオさん。
金継ぎを後世に残すためにワークショップを開いたり、世界に広める活動をしたりしている金継ぎ作家です。
ナカムラクニオさんが金継ぎにはまったきっかけなど
ナカムラクニオさんは1971年、東京生まれ(今年で52歳)。荻窪にあるブックカフェ「6次元」主宰。
金継ぎ作家としても知られており、金継ぎのワークショップを開いているほか、アメリカ・ロサンゼルスにある「Kintsugi Academy」の設立にも携わっています。
ナカムラさんは幼少期から骨とうや陶磁器に触れる機会が多く、修理することも身近なことだったのだとか。もともと芸術に興味があり、10代の頃から古美術品を集めていたそうです。
15歳でアートの面白さに目覚め、17歳の時には画家として個展を開催したことも。
大学卒業後、テレビ番組のディレクターとして、美術番組の演出を手がけた後、37歳で独立。「NHK WORLD」で日本の文化を海外に発信する番組を担当するかたわら、金継ぎの講座を開催する、といった経歴を持ちます。
十数年前、両親からもらったコーヒーカップを東急ハンズで買った引き出しの取っ手をくっつけて修理したり、割ってしまった湯のみ茶碗を自分で金継ぎしてみたりしたことが、金継ぎに惹かれたきっかけだそうです。
金継ぎに魅了され、ワークショップを開く
ナカムラさんが金継ぎについて調べてみたところ、約20年前は金継ぎの技法を知っている職人が非常に少なく、後継ぎもいなかったため、この技術が衰退していくと危機感を覚えたといいます。
また、金継ぎにはとても価値があることに気付いたため、独学で覚えた技術を自分なりに広めてみようとワークショップを開催してみたところ、予想以上に反響があって驚いたそう。
ナカムラさんはこれから金継ぎを始める人に対する想いとして、「難しく考えず、遊びの気分で始めてみてください。『遊び』こそが、金継ぎの本質だと思うんです」などと語っています。
ちなみに、金継ぎをテーマにした映画が世界各地で制作されており、ナカムラさんはアメリカの映画に出演したこともあるのだとか。今後、ドイツ映画にも出演予定だそうです。
(参考:PARIS mag「ものを大切に、長く使う魔法――金継ぎの魅力をナカムラクニオさんに聞く」、現代ビジネス「日本の『金継ぎ』世界的人気のナゼ……ブームの本質が見えてきた」、LIFULL STORIES「壊れたものには価値がない、なんてない。【前編】」)