12月6日に『マツコの知らない世界 映画音楽(えいがおんがく)の世界』が放送されます。ゲストは映画のサントラでDJをしているサントラ・ブラザースの3人。
TBS番組表によると、京都アニメーションの作品『聲の形(こえのかたち)』や『リズと青い鳥』も取り上げられるようです。音楽を担当しているのは牛尾憲輔(うしおけんすけ)さんです。
※この記事では、番組の告知から放送される情報を予測してまとめています。放送内容によっては予測と異なる可能性もあります。
聲の形・リズと青い鳥はマツコの知らない世界でも紹介。音楽は牛尾憲輔
『聲の形』(2016年)、『リズと青い鳥』(2018年)はいずれも京都アニメーションの山田尚子監督による作品。『聲の形』は同名の漫画が原作で、『リズと青い鳥』はアニメ『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ作品です。
いずれの作品でも、テクニカルエンジニアなどで活躍する牛尾憲輔さんが音楽を担当。牛尾さんはソロユニット”agraph(アグラフ)”としても活動し、アルバムもリリースしています。
山田監督がagraphの音楽を聴いていたということがきっかけで、『聲の形』では京都アニメーションから声がかかり、音楽を担当することになったそうです。
劇伴音楽ではメニューリストで発注されたものを納品するのが一般的だそうですが、『聲の形』では、コンセプト・ワークから参加したりアフレコ見たりして作曲・編曲を行い、ファイナルミックスまでずっと携わったそうです。
サントラには61曲入っているそうですが、音響スタッフとのやり取りのために準備した楽曲まで含めると82曲も作ったのだとか。ピアノの録音はすべて牛尾さんの実家でおこなわれたそうです。
『聲の形』は「日本アカデミー賞」の「優秀アニメーション作品賞」を受賞しました。
(参考:聲の形「牛尾憲輔 インタビュー」、アニメアニメ!「映画『聲の形』牛尾憲輔インタビュー 山田尚子監督とのセッションが形づくる音楽」)
『リズと青い鳥』においても、山田監督とコンセプトアートを一緒に考え、イメージを共有するところからスタートし、以下のような理由から印象に残らない音楽を目指したそうです。
一方で、牛尾は音楽の主役が劇中に登場するコンクールの自由曲「リズと青い鳥」であると考えている。「この映画を観た方が口ずさむ音楽は松田彬人さんの『リズと青い鳥』だと思いました。私としてはその曲を邪魔してはいけないと考え、印象的なメロディではなく、雰囲気と奥行きだけを作っていく作業でした。映画を観終わった時に、『リズと青い鳥』以外の音楽が印象に残っていないくらいが良いですね」。
(出典:MOVIE WALKER「【リズと青い鳥 特集】映画音楽で今注目の電子音楽家・牛尾憲輔『山田尚子監督とバンドを組んだみたいだった』」)
『リズと青い鳥』は「毎日映画コンクール」で「大藤信郎賞」を受賞しました。
(参考:リズと青い鳥 公式サイト)