映画『ブラッド・ダイヤモンド』輝きの裏にある真実

映画

(一部ネタバレを含みます)

 

映画「ブラッド・ダイヤモンド」

昔から人の心を魅了し続けるダイヤモンド。宝石の代名詞とも言える存在です。しかし、その美しさや高価さゆえに一粒のダイヤモンドのために多くの血が流されてきたという現実もあります。
「ブラッド・ダイヤモンド」はそんなダイヤモンドの知られざる一面を描いた作品です。主演はレオナルドディカプリオです。

このワードにピンときたらおすすめ
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ブラッド・ダイヤモンド トレーラー

 

作品情報

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作品名
(原題)
ブラッド・ダイヤモンド
Blood Diamond
製作年 2006年
製作国 アメリカ
上映時間 143分
監督 エドワード・ズウィック
主演 レオナルド・ディカプリオ

サクッとあらすじ
・ 1999年、内戦下のシエラレオネ共和国が舞台
・ ソロモン・バンディーは反政府勢力のRUFに囚われ、ダイヤモンド採掘を強いられる。家族と離ればなれに
・ ソロモンは大粒のダイヤを発見。こっそり地面に隠しているところを監視に見つかるも、奇跡的に難を逃れる
・ 密輸業者のダニー・アーチャーは隠したダイヤモンドの話を耳にし、ソロモンから場所を聞き出そうとする。ソロモンは家族の情報を条件にアーチャーに協力する
・ 同じ頃、ソロモンの息子はRUFに捕まり、少年兵として洗脳されていた
・ ジャーナリストであるマディーの助けでソロモンは家族と再会するが、息子が連れ去られた事実に愕然とする
・ 数々の試練を乗り越え、採掘場でようやく息子とダイヤモンドを見つけたソロモンとアーチャーだったが・・・

作品ワードひとこと解説

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シエラレオネ共和国:アフリカ西部に位置する国。長くイギリスの植民地だったが、1961年に独立。ダイヤモンドの採掘・輸出が経済の基盤となっている。

シエラレオネ内戦(1991~2002年):政府と革命統一戦線(RUF)との間に起きたダイヤモンドの採掘権を巡る内戦。政府軍の勝利に終わったが、少なくとも7万人以上の犠牲者を出したとされる。

革命統一戦線(RUF):シオラレオネに存在した反政府武装集団。虐殺、暴力、拉致など非道な行動で市民を震え上がらせた。内戦停戦後に消滅した。

紛争ダイヤモンド:紛争地帯における武器購入などの資金源になっているダイヤモンド。ブラッド・ダイヤモンドとも呼ばれる。

キンバリー・プロセス:ダイヤモンド取引において、原産地証明書の添付を義務づける制度。紛争ダイヤモンドをなくすことが目的。本作はこの制度が成立する以前の話である。

人々を魅了する魔のダイヤ

作品の舞台は1999年、アフリカにあるシオラレオネ共和国ダイヤモンド採掘権を巡り、政府軍と革命統一戦線(RUF)の内戦が続いていました。

そんな中、漁師のソロモン・バンディーは妻や子どもたちと静かに暮らしていましたが、突如RUFが襲撃してきます。ソロモンは家族を逃がすことができたものの、自身がRUFに囚われ、労働力としてダイヤモンド採掘場に連行されます。

時を同じくして、ダニー・アーチャーがRUF支配地域のど真ん中に降り立ちます。彼は元傭兵の密輸業者であり、少しでも高い金を払ってくれるのならRUFとも喜んで取引する男でした。

アーチャーは言葉巧みに取引を成立させて大量のダイヤを得ますが、ダイヤモンドの密輸現場を警察に抑えられて留置所に送られる羽目に。

一方、ソロモンはRUFの監視のもとでダイヤモンドを採掘していました。そんな中、100カラット以上はありそうな大粒のダイヤを見つけます。

作中に出てくるダイヤはみな米粒ほどのものばかり。そんな小さなダイヤをこっそりと口の中に隠し、RUFに殺されてしまう労働者。極小のダイヤにもそれだけの価値があるとわかるシーンですが、そんな中、ソロモンが石ころほどのピンクダイヤを見つけてしまうのだから驚きです。

ソロモンはダイヤを懐に隠し、理由をつけて茂みの中へ。地面の中に隠して一安心と思いきや、RUFのリーダー格であるポイズン大尉に見つかってしまいます。もはやこれまでというときに政府軍の攻撃が始まり、ソロモンは難を逃れますが、RUFの一味と間違えられて、ポイズン大尉とともに、アーチャーと同じ留置所に送られてしまいます。

留置所でのソロモンとポイズン大尉のやり取りで、隠されたダイヤの存在を知るアーチャー。密輸業者としては居ても立ってもいられません。

釈放されたアーチャーはソロモンを釈放させるために動きます。その間、クラブでジャーナリストのマディー・ボウエンと出会います。彼女は紛争ダイヤモンド(通称ブラッド・ダイヤモンド)の取材をしており、アーチャーが密輸業者とわかると情報欲しさに近づいてきますが、軽くあしらわれてしまいます。

アーチャーが傭兵だったときの上官コッツィー大佐もダイヤモンドの噂を耳にし、アーチャーに「RUFの制圧に加わるかダイヤを渡すか選べ」と要求してきます。

その頃、ようやく自由を手にしたソロモンでしたが、時を同じくして、今度はソロモンの息子ディアがRUFに連れ去られてしまいます。RUFは子どもを拉致して少年兵として育て上げていたのです。

少年たちを洗脳する場面はなかなか鮮烈です。英雄や戦士という言葉で子どもたちを巧みに洗脳していきます。片目を負傷して黒い眼帯をかけたポイズン大尉は、悪の親玉感がより増しております。

アーチャーはソロモンに接近し、ダイヤの在りかを聞き出すために、協力するよう説得します。ソロモンは聞く耳を持ちませんでしたが、「家族の情報を教える」という一言で態度を変えます。

そんな中、またもやRUFが襲撃してきます。選択の余地がないソロモンはとりあえずアーチャーに従うことを決め、二人で銃弾の中を潜り抜け、戦場から脱出します。

ソロモンはアーチャーを信じたわけではありませんが、彼に頼らざるを得ない状況なのは確かでした。アーチャーはソロモンの家族の情報を持っていそうなマディーに接近します。そして、マディーの欲しがっているブラッド・ダイヤモンドの情報をエサに、彼女の協力を得ます。

ダイヤモンドの情報が欲しいアーチャー / 家族の情報が欲しいソロモン
ソロモンの家族の情報が欲しいアーチャー / 情報を持っているマディー
記事の裏づけとしての情報が欲しいマディー / 情報を持っているアーチャー
記事ネタを探しているマディー / 紛争に巻き込まれ、家族を探しているソロモン
うまい具合にお互いの利害が釣り合っていますね。

マディーのおかげでソロモンはついに家族との再会を果たします。喜んだのも束の間、息子のディアがRUFに連れ去られたという事実にソロモンは愕然とします。

観ている側としては、家族と再会できたとしても息子と会えないことはわかっていたわけですから、複雑な心境ですね。家族と再会してやっとソロモンに笑顔が戻ったのに、ものの数秒で険しい顔に戻る様子はつらいものがあります。

こうして、アーチャー、ソロモン、マディーの3人で採掘場に向かうことになります。

目的地は同じでもそれぞれの目的は違うところが面白いところです。チャーリーは密輸、ソロモンは家族、マディーは証拠といったところでしょうか。

もちろん、敵地に赴くわけですから一筋縄では行きません。RUFの襲撃をかいくぐり、アーチャーは辿り着いた採掘場近くのキャンプでコッツィー大佐と合流。RUFの制圧に協力することになります。

ここでマディーと別れ、アーチャーとソロモンの二人で採掘場を目指します。道中二人はぶつかり合うこともありましたが、最後には手を取り合い、ようやく採掘場に到着します。

「息子がいるかもしれない」というソロモンの心配をよそに、アーチャーはコッツィー大佐にヘリの援護を要請。攻撃開始を待つことになります。ところが、アーチャーが寝ているすきに、ソロモンは息子のディアを探すため、ひとり採掘場に潜入します。

そして、ついにディアを発見。連れ帰ろうとしますが、もはやソロモンの知っているディアではなくなっていました。ディアが叫んだことにより、ソロモンは捕まってしまいます。

採掘場で再会したのはディアだけではありませんでした。あのポイズン大尉も採掘場に舞い戻っていたのです。もはやこれまで、と思ったとき、ヘリの攻撃が開始されます。

冒頭でも似たような流れがあった気がしますが・・・。とにかく、ソロモンは強運の持ち主ですね。そして、ここから急にランボー映画のようなアクションものに早変わりします。

圧倒的火力で採掘場を制圧しますが、コッツィー大佐はディアを人質に、ダイヤモンドを掘り出すようソロモンに迫ります。言われた通り、ソロモンはダイヤを探します。コッツィー大佐ら兵士に囲まれる中、アーチャーは何かを企んでいました。

作品に出てくるふたつのダイヤ

ソロモンの息子の名前ディア(Dia)は、ダイヤモンド(Diamond)とかけているのでしょうか。見た目は綺麗だが、その裏では多くの血が流されてきた紛争ダイヤと、表面上は残忍な少年兵として洗脳されたが、心の奥底にはまだ良心や家族との思い出が残っているディアの対比として描かれているように思えます。

最後に

紛争ダイヤモンドという重いテーマを扱った社会派映画ですが、エンターテイメント性も含んだ比較的観やすい作品に仕上がっており、「少しでも多くの人に実情を知ってほしい」という監督の思いが伝わってきます。

ひとつのダイヤモンドを見つけ出す」というはっきりとした目的の中で、紛争ダイヤモンドやアフリカの実態が語られるので、ストーリーもわかりやすいです。

2時間以上の長い作品ですが、字幕もおすすめです。レオナルド・ディカプリオの最後の魅せ場は光るものがあります。ソロモン役のジャイモン・フンスーの必死さが伝わる演技も素晴らしいです。

 

ブラッド・ダイヤモンド」は動画配信サイト U-NEXTで視聴可能です。
(本ページの情報は2018年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。 )

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