【会話でサクッと】映画『ディファイアンス』あらすじと感想。ダニエル・クレイグがナチスの迫害から逃れるために奮闘する実話ベースの感動作

映画

映画『ディファイアンス』あらすじと感想

(この記事は作品のネタバレを一部含みます。)




【今回の映画】 ディファイアンス (2008年 アメリカ)


(C)2008 by DEFIANCE PRODUCTIONS, LLC. All Rights Reserved.  出典:映画.com

 

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キネガー船長

フィルくん、何しているんですか。

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フィル

007の新作情報をチェック中です。監督が突然降板して、結構バタバタしているみたいです。

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キネガー船長

現ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグは出るのかい?

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フィル

いまのところ、続投するというのが有力らしいです。

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キネガー船長

そうなんだ。彼の体を張ったアクションシーンは見どころのひとつだからね。

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フィル

僕も007を観て好きになりました。彼の007出演作は全部観ちゃいましたよ。他の作品で何かおすすめはありますか。

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キネガー船長

では、この作品はどうでしょうか。

作品概要

ディファイアンス (原題:Defiance)
製作年:2008年 製作国:アメリカ 上映時間:136分

あらすじ
1941年、ベラルーシに侵攻してきたドイツ軍はユダヤ人狩りを開始。両親を殺されたユダヤ人3兄弟のトゥヴィアたちはリピクザンスカの森に逃げ込む。集まってきたユダヤ人たちと共に武装してドイツ軍に抵抗し始めるが、頼りにしていたソ連軍が撤退し…。
(出典:U-NEXT)
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フィル

1941年というと、第二次世界大戦中ですね。そしてユダヤ人が主人公となると、これはホロコーストがテーマの作品なのですか。

ポイントホロコースト
大虐殺を意味する言葉だが、主にナチスによるユダヤ人の大量虐殺を指すことが多い。「反ユダヤ主義」を掲げていたナチスはユダヤ人の市民権はく奪や資産の没収、強制収容所やゲットーへの収容などを行なっていたが、占領地が広がることで増え続けるユダヤ人への最終手段として、強制収容所での計画的な大量殺りくが行なわれた。600万人以上のユダヤ人が殺害されたというのが現在の定説である。
ポイントゲットー
ユダヤ人が強制的に隔離された居住地を指し、中世頃からすでに存在していたが、ナチスによるものが特に有名である。劣悪な環境での生活を余儀なくされ、ゲットーから強制収容所に送られるケースも多かった。
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キネガー船長

そうだね。ナチスが行なったユダヤ人狩りとホロコーストの線引きは難しいけど、1942年のヴァンゼー会議でホロコーストの方針が決定されたとすると、ホロコースト以前のユダヤ人大量虐殺を取り扱った作品と考えていいかもしれない。

ポイントヴァンゼー会議
1942年にナチス政権がドイツのヴァンゼーで行なった会議。主催はナチス親衛隊のラインハルト・ハイドリヒ。ドイツが占領地を増やすことによる増え続けるユダヤ人への対処について話し合われた。この会議で、労働力となるユダヤ人は強制労働させ、労働不能なユダヤ人は収容所送りにするというホロコーストの大筋が決定したとされている。
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フィル

主人公とその兄弟がナチスの迫害から逃れる様子を描いているんですね。

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キネガー船長

そうだね。タイトルのディファイアンス(Defiance)は”(権力などに対する)果敢な抵抗”を意味するらしい。原作は小説だよ。その小説も事実を元にしており、ビエルスキ兄弟という実在した人物を描いている。彼らは実際にナチスのユダヤ人迫害から逃れて森の中でユダヤ人コミュニティを築き上げ、終戦まで生き延びたんだよ。終戦時には1,200人というとても大きなコミュニティになっていたんだ。

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フィル

すごい。まさにひとつの共同体ですね。

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キネガー船長

映画の舞台は第二次世界大戦中の1941年。ベラルーシに侵攻したナチス・ドイツがユダヤ人狩りをしているシーンから始まる。主人公であるビエルスキ兄弟も両親を殺され、森に逃れる。そこで出会ったユダヤ人たちとコミュニティを築き上げていく様子を描いているよ。
ダニエル・クレイグが演じるのは、長男のトゥヴィア・ビエルスキだ。困っているユダヤ人を次々とコミュニティに入れてしまう、情の篤(あつ)い人物だよ。
ビエルスキ兄弟は4人兄弟で、次男のズシュは力自慢の頼りがいがある兄貴といった感じだ。三男のアザエルは二十歳ほどで血気盛んな一面もある。末っ子のアーロンはまだ10歳くらいの子どもだ。

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フィル

親を失ったばかりなのに、森でサバイバル生活をしなくちゃいけないのか。

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キネガー船長

残酷な話だね。でも、長男トュヴィアにはサポートしてくれる友人がいたんだ。彼は表向きはナチスに協力的だけど、裏でユダヤ人を匿(かくま)ってくれていたよ。トゥヴィアがその友人のもとを訪れているときに、ナチスの将校がやってくる。トュヴィアは身を隠しつつ、その将校が両親を殺した人物であることを突きとめるよ。

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フィル

あ、その将校を探して復讐を果たすのがこの映画のクライマックスなのですね。

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キネガー船長

いや、トュヴィアはあっさり将校の家を特定して復讐を果たし、森に帰るよ。

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フィル

あれ・・・。

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キネガー船長

あと、トュヴィアの友人が匿っていたユダヤ人も森のキャンプに加わることになり、コミュニティはどんどん大きくなるよ。

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フィル

キャンプが大きくなると問題も起きそうですね。兄弟で力を合わせて困難を乗り越えていく展開なのでしょうか。

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キネガー船長

そういう面もあるけど、兄弟だからこその対立もある。先ほど述べたように、長男トュヴィアは行き場のないユダヤ人を次々とキャンプに入れてしまう。一方で、次男のズシュは武器や食糧不足の観点からキャンプが拡大していくことには難色を示すよ。

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フィル

うーん、どちらが間違っているわけでもないし、難しい問題ですね。

兄弟は離れ離れに

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キネガー船長

ナチスにキャンプの場所がばれてしまうなど、苦労も絶えない。そんな中、意見の合わないトュヴィアとズシュは衝突を繰り返し、ついには取っ組み合いの喧嘩に発展してしまうよ。

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フィル

仲間同士でやり合っている場合じゃないだろうに・・・。

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キネガー船長

結局、ズシュは自分に賛同する者を引き連れて、同じく森に陣取っていた赤軍(ソ連軍)部隊の指揮下に入ることになる。

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フィル

うーん、食糧問題は少しはましになりそうだけど、貴重な戦力が離れてしまうのはもったいないですね。

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キネガー船長

ズシュは荒っぽいところもあるけど、果敢に敵に立ち向かう男だったからね。こうして、トュヴィアはリーダーとしてキャンプを率いていくことになるよ。

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フィル

対立する者がいなくなって、少しはやりやすくなったのかな。

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キネガー船長

いや、むしろコミュニティ内のいざこざは増えていく。特に、冬の到来による食糧不足は深刻で、食糧を独占しようとする輩も現れる。トュヴィアは強硬な姿勢でリーダーとしての威厳を誇示するよ。

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フィル

リーダーは大変だなぁ。

キャンプに最大の試練が訪れる

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キネガー船長

そんな中、捕まえたドイツ兵から「ドイツ軍が森を包囲している」という情報を聞き出すよ。

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フィル

いよいよ追い詰められましたね。

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キネガー船長

森のユダヤ人たちは大移動を開始する。先に逃げる人々の時間を稼ぐため、男女関係なく武器を手に取り、ドイツ軍の侵攻に対抗する。逃げている途中、広大な沼に足を取られるけど、力を合わせて乗り越えるよ。

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フィル

彼らの絆は沼よりも深いものなのですね。

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キネガー船長

沼を超えて一安心、とはいえず、新たな敵が現れるよ。

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フィル

背後は沼だから戦うしかないですね。ここまで生き延びた彼らなら撃退できてしまうのではないですか?

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キネガー船長

まあ、相手は戦車なんだけどね。

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フィル

え?

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キネガー船長

あとは自分の目で確かめてほしい。

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フィル

わかりました。観てきます。

 

しばらくして・・・

 

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キネガー船長

どうでしたか。

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フィル

面白かったです。最初は兄弟4人だけのキャンプが仲間を増やしてどんどん拡張していくのは、とても心強いですね。でも、食糧不足といった問題も同時にはらんでしまうので、なんとも複雑な気持ちになりました。

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キネガー船長

食べ物がなくなると人は余裕もなくしてしまうからね。

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フィル

あと、ホロコーストやゲットーといった、ユダヤ人の被害者的側面のみならず、ユダヤ人による略奪や捕まえたドイツ兵をリンチするといった場面も描いているのが印象的でした。

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キネガー船長

あくまで事実を客観的に描いている感じですよね。

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フィル

面白い作品なので、「ダニエル・クレイグ = ジェームズ・ボンド」という先入観もなくストーリーに没頭することができたのですが、最後の戦車との戦闘シーンで「そういえばこの人ジェームズ・ボンドだったんだ」と思い出さざるを得なくなりました。

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キネガー船長

あのシーンは小説の原作者も困惑したらしい。

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フィル

でも、最後のシーンはいいですね。

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キネガー船長

ああいう展開はやはり胸が熱くなりますね。
ユダヤ人がナチスの迫害から逃げるエピソードと聞くと、シンドラー杉原千畝(すぎはら ちうね)といった、ユダヤ人を救った人々のことを思い浮かべがちだけど、ビエルスキたちのように自力で戦い、逃げ延びた人々も多くいるのだという事実を忘れてはいけないですね。

ポイントオスカー・シンドラー (1908~74年)
ドイツ人の実業家。ナチスに入党するも、のちに強制収容所のユダヤ人1,000人以上の命を救った。
ポイント杉原千畝 (1900~86年)
日本の外交官。1940年、リトアニアの日本領事館に赴任中、ナチスの迫害から逃れるために領事館に押し寄せたユダヤ人に対し、外務省の命令を無視して日本へのビザを発行。約6,000名のユダヤ人の命を救った。「日本のシンドラー」とも呼ばれる。
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フィル

あと、やっぱりダニエル・クレイグがかっこよかった。

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キネガー船長

重いテーマで雰囲気もピリピリしているけれども、だからこそときおり見せるダニエル・クレイグの笑顔が印象的でしたね。ダニエル・クレイグ好きにはもちろん、戦争を知るという意味でもおすすめの一作です。

 

 

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本ページの情報は2018年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。